からだのしくみ · 呼吸の構造と機能
肺気量・死腔・肺胞換気
一回の呼吸量のすべてが交換面へ届くわけではなく、呼吸の深さが効率を変える。
看護学生の学習を補助する教材です。専門家による全項目の監修は完了していません。授業・教科書・最新の資料と照合し、診断や治療の判断には使用しないでください。

Original image, unchanged. English labels retained. 図中の言語は原資料に従います。
図の日本語ガイド
一回の呼吸で動く量と、肺に残る量を分けて読む。
- Tidal volume
- 一回換気量
- Inspiratory reserve volume
- 予備吸気量
- Expiratory reserve volume
- 予備呼気量
- Residual volume
- 残気量
- Inspiratory capacity
- 最大吸気量
- Functional residual capacity
- 機能的残気量
- Vital capacity
- 肺活量
- Total lung capacity
- 全肺気量
- Milliliters (mL)
- ミリリットル(mL)
左の小さな波が安静時の呼吸で、その上下差が一回換気量です。そこからさらに吸える量が予備吸気量、安静呼気の終わりからさらに吐ける量が予備呼気量です。大きく吐き切った後にも残気量があり、肺が空になるわけではありません。
右側は、複数の量を足した区分を示します。肺活量は予備吸気量・一回換気量・予備呼気量の合計で、残気量を含みません。機能的残気量は安静呼気の終わりに残る量です。図の数値は模式的な例で、体格・年齢などに応じた個人の基準値ではありません。通常のスパイロメトリーだけでは残気量を直接測れない点も押さえます。
構造と役割
一回換気量は一回の通常呼吸で出入りする空気量である。予備吸気量、予備呼気量、残気量などを組み合わせて肺活量や全肺気量を考える。通常のスパイロメトリーだけでは残気量を直接測定できない。
しくみを順に理解する
分時換気量は一回換気量×呼吸数、肺胞換気量は概ね(一回換気量−死腔量)×呼吸数で求める。解剖学的死腔は伝導気道のガス交換しない容積で、生理学的死腔には有効な血流が乏しい肺胞の分も含まれる。
ほかの機能との関係
同じ分時換気量でも、浅く速い呼吸では一回ごとの死腔の割合が大きくなり、肺胞換気が少なくなりうる。呼吸数が正常範囲でも一回換気量が減れば低換気になる。回数と深さは分けて確認する。
看護につながる観察
術後や疼痛が強い場合は深呼吸や咳が制限される。鎮痛、姿勢、離床などを治療計画に沿って組み合わせる。呼吸訓練器具の数字だけでなく、理解、実施方法、疲労、痰の排出や酸素化をみる。
理由から考えるミニケース
一回換気量500mL、死腔量150mL、呼吸数12回/分の肺胞換気量はどれか。 (500−150)×12=4,200mL/分、つまり4.2L/分となる。500×12の6L/分は分時換気量で、死腔を含む。
読んだ内容を、思い出せる知識に。
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医学・看護の学習資料を参照して作成した解説です。引用元の更新や授業での扱いも確認してください。
- OpenStax Anatomy and Physiology 2e 第22章:呼吸 ↗OpenStax, Rice University