まなびの脈

からだのしくみ · 換気と血流

換気と血流:シャント・死腔を区別する

肺胞に空気が届くことを換気、肺胞の周囲に血液が届くことを灌流という。酸素を血液へ渡すには両者が同じ場所で組み合わさる必要があり、呼吸回数が多いだけでは十分なガス交換を保証しない。

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呼吸器の全体像
呼吸器の全体像 · OpenStax College · CC BY 3.0 · 画像の出典
Original image, unchanged. English labels retained. 図中の言語は原資料に従います。
図の日本語ガイド

空気の通り道と、胸郭内で呼吸運動を支える構造をたどる。

Nasal cavity
鼻腔
Nostril
鼻孔
Oral cavity
口腔
Pharynx
咽頭
Larynx
喉頭
Trachea
気管
Right main bronchus
右主気管支
Left main bronchus
左主気管支
Right lung
右肺
Left lung
左肺
Diaphragm
横隔膜

鼻腔または口腔から、咽頭、喉頭、気管、左右の主気管支へと空気の経路を追います。前から見た図なので、右肺は画面の左にあります。太い気道は空気を運ぶ部分で、肺の中のすべての場所が同じようにガス交換を行うわけではありません。

肺の下にある横隔膜に注目します。安静時の吸気では横隔膜が収縮して下がり、胸腔が広がることで空気が入りやすくなります。呼吸を見るときは回数だけでなく、胸と腹の動き、左右差、補助筋の使用も確認すると、空気を動かす負担を考えられます。

構造・背景をつかむ

肺胞に空気が届くことを換気、肺胞の周囲に血液が届くことを灌流という。酸素を血液へ渡すには両者が同じ場所で組み合わさる必要があり、呼吸回数が多いだけでは十分なガス交換を保証しない。

しくみとつながり

換気がほとんどない場所に血液が流れると、十分に酸素化されない血液が戻る。逆に換気があっても血流が乏しい部分はガス交換に有効利用されにくい。前者はシャント、後者は死腔の考え方とつながる。

比較して整理する

肺胞虚脱や肺胞内の液体は換気側の障害となり、肺血栓塞栓症は血流側の障害となる。実際の肺疾患では複数の仕組みが混在するため、一つの症状を一つの機序に機械的に対応させない。

看護で観察する

呼吸の評価では呼吸仕事量、意識、皮膚色、SpO₂、必要に応じた血液ガスなどを見る。SpO₂は酸素化の目安であり、二酸化炭素の排出や全肺胞の換気を直接測定しているわけではない。

学びを場面に結ぶ

模式図では空気と血液を別の経路として追い、どちらが途切れているか説明する。酸素投与後の値だけで原因が解決したと判断しない。モデルは肺胞の微細な流れや個人のガス交換量を計算するものではない。

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参考資料・出典

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