まなびの脈

からだの構造 · 心臓・血管・循環

心臓の四腔と弁

左右の心房・心室と一方向へ流す弁が、肺循環と体循環を直列につなぐ。

教材データ更新: · 出典参照済み/専門家による監修は未完了

看護学生の学習を補助する教材です。専門家による全項目の監修は完了していません。授業・教科書・最新の資料と照合し、診断や治療の判断には使用しないでください。

心臓の内部構造
心臓の内部構造 · OpenStax College · CC BY 3.0 · 画像の出典
Original image, unchanged. English labels retained. 図中の言語は原資料に従います。
図の日本語ガイド

四つの部屋、弁、心筋の位置を、血液の流れと結びつける。

Right atrium
右心房
Right ventricle
右心室
Left atrium
左心房
Left ventricle
左心室
Tricuspid valve
三尖弁
Mitral (bicuspid) valve
僧帽弁(二尖弁)
Pulmonary valve
肺動脈弁
Aortic valve
大動脈弁
Aorta
大動脈
Chordae tendineae
腱索
Papillary muscle
乳頭筋
Myocardium
心筋

前から見た断面なので、図の左側が身体の右側です。まず右心房から三尖弁を通って右心室へ、そこから肺動脈弁を通って肺へ向かう道を追います。肺から戻った血液は左心房、僧帽弁、左心室、大動脈弁の順に進みます。

左心室の壁が右心室より厚いことを確かめます。これは全身へ送り出すための圧負荷と関係します。腱索と乳頭筋は房室弁を支え、心室収縮時の反転を防ぎます。弁を引っ張って開く装置として読まないことがポイントです。

構造と役割

心臓は縦隔に位置し、右心房・右心室・左心房・左心室からなる。体静脈から戻る血液は右心房、右心室を経て肺へ送られ、肺静脈から左心房、左心室へ戻って大動脈へ出る。左右の心系は通常、隔壁で分けられる。

しくみを順に理解する

右房室弁は三尖弁、左房室弁は僧帽弁で、心室からの出口に肺動脈弁と大動脈弁がある。弁は両側の圧較差で開閉する。乳頭筋と腱索は房室弁の心房側への反転を防ぎ、弁を能動的に開ける装置ではない。

ほかの機能との関係

左心室は体循環へ高い圧で送り出すため壁が厚い。右心室は通常、より低圧の肺循環へ送る。定常状態では左右の心室が送り出す量はほぼ等しく、一方に流れが滞ると前方の流量低下と後方のうっ血が生じうる。

看護につながる観察

心臓を観察するときは脈拍や血圧に加え、呼吸困難、浮腫、末梢冷感、尿量を関連づける。弁膜症では狭窄と逆流が異なる負担を生む。心雑音の有無だけで重症度を決めず、症状と検査を合わせる。

理由から考えるミニケース

腱索と乳頭筋の主な役割はどれか。 乳頭筋と腱索は房室弁を支持する。弁の開閉は圧較差に従うため、乳頭筋が弁を引き開けると理解しない。

弁の狭窄と逆流では、流れへの妨げ方が違う

狭窄では弁の通り道が狭くなり、血液を先へ送るために弁の手前でより高い圧が必要になります。逆流では閉じるべきときに血液の一部が戻るため、心室から動いた血液のすべてが前方への有効な流れになるとは限りません。どちらも同じ「弁の異常」ですが、圧や容量の負担が生じる経路が異なります。弁の名前を覚えたら、その手前と先にある腔・血管をたどり、どこに負担がかかるのかを説明してみます。

肺と全身のどちら側にうっ血するかをたどる

左心系から血液を送り出しにくくなると、左房や肺静脈側へ圧の影響が及び、息苦しさにつながることがあります。右心系で血液が滞れば、体静脈側の圧が高まり、末梢の浮腫などが現れることがあります。ただし、左右の心臓は直列につながっているため、実際の症状は重なり得ます。観察では呼吸状態と体位、体重や浮腫、活動時の変化を一緒に追い、一つの所見だけで左右いずれかの障害と決めつけないことが大切です。

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参考資料・出典

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