まなびの脈

からだのしくみ · 心臓・血管・循環

心周期と心音

心室内圧の上昇と低下によって弁が順に開閉し、充満と駆出が交互に起こる。

教材データ更新: · 出典参照済み/専門家による監修は未完了

看護学生の学習を補助する教材です。専門家による全項目の監修は完了していません。授業・教科書・最新の資料と照合し、診断や治療の判断には使用しないでください。

構造と役割

心周期は心房と心室の収縮・拡張を一巡する過程である。心室は拡張期に血液を受け入れ、収縮期に動脈へ送り出す。心室充満の多くは圧較差による受動的な流入で、心房収縮がその終わりを補助する。

しくみを順に理解する

心室収縮開始時は房室弁が閉じ、まだ半月弁も閉じている等容収縮期となる。心室圧が動脈圧を超えると駆出が始まる。拡張開始時は半月弁が閉じ、房室弁が開くまで等容弛緩期となる。

ほかの機能との関係

I音は主に房室弁の閉鎖に、II音は主に半月弁の閉鎖に関連する振動で生じる。心拍数が増えると特に拡張期が短くなり、心室充満と冠循環へ影響しうる。心拍数を上げれば常に心拍出量が増えるとは限らない。

看護につながる観察

聴診では音の時期、部位、呼吸による変化を確認する。雑音は狭窄や逆流などに伴う乱流で起こるが、音だけで疾患を確定しない。症状、脈拍、心エコーなどの所見と結びつける。

理由から考えるミニケース

II音に主として対応する出来事はどれか。 II音は半月弁の閉鎖に関連し、心室拡張期の始まりを把握する手掛かりになる。I音の房室弁閉鎖と対にして覚える。

等容性収縮では血液が出なくても圧が上がる

心室の収縮が始まって房室弁が閉じた後、心室圧が動脈側の圧を超えるまでは半月弁も閉じています。この間は心室内の血液量がほぼ変わらないため「等容性」と呼びますが、心筋は張力を発生させ、圧を高めています。体積が変化しないことと、筋が働いていないことは同じではありません。弁が開閉する順番を、筋の動きだけでなく隣り合う場所の圧の大小から説明すると、心周期の図を読みやすくなります。

脈拍が速いほど血液を多く送れるとは限らない

一分間の拍出量は心拍数と一回拍出量の積ですが、心拍数が増えると、一拍のうち心室へ血液が入る時間も短くなります。とくに拡張期が十分に確保されない条件では、一回に送り出せる量が減り、心拍数の増加だけでは補えないことがあります。速い脈を観察するときは、その数に加えて血圧、意識、息切れ、冷感、活動との関係を確認します。心拍数が「増えた」という変化と、循環が「改善した」という評価を分けて考えます。

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参考資料・出典

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