まなびの脈

からだのしくみ · ホルモンと内分泌

PTH・活性型ビタミンD・カルシトニン

骨、腎、小腸の連携が血中Caを保ち、ミネラルの蓄積と排泄を調節する。

教材データ更新: · 出典参照済み/専門家による監修は未完了

看護学生の学習を補助する教材です。専門家による全項目の監修は完了していません。授業・教科書・最新の資料と照合し、診断や治療の判断には使用しないでください。

PTH:副甲状腺から腎・腸へ
PTH:副甲状腺から腎・腸へ · まなびの脈 · 独自制作 · 画像の出典
独自に作図・アニメーション制作。臨床画像や実際の反応時間の再現ではありません。

構造と役割

PTHは副甲状腺の主細胞で作られ、低いイオン化Caが分泌を促す。腎でCa再吸収とリン排泄を促し、ビタミンD活性化を介して腸のCa吸収を増やす。骨への持続的作用は骨吸収を促す方向に働くが、投与様式で骨への作用は異なる。

しくみを順に理解する

ビタミンDは皮膚や食事に由来し、肝、腎での変換を経て活性型となる。Ca上昇や活性型ビタミンDはPTHを抑える。カルシトニンは甲状腺C細胞で作られ、Ca上昇時に骨吸収を抑える方向へ働くが、成人の恒常性での役割はPTHほど大きくない。

ほかの機能との関係

PTH過剰では高Ca、骨量低下、結石など、不足では低Caとテタニーなどが問題になる。腎機能低下では二次性副甲状腺機能亢進が起こりうる。Ca、リン、PTH、腎機能、ビタミンD、骨密度などを合わせ、アルブミンによる総Caへの影響も考える。

看護につながる観察

原因に応じ手術、Ca・ビタミンD補充、Ca感知受容体作動薬、骨吸収抑制薬などが使われる。カルシトニン高値は甲状腺髄様癌の評価にも関わるが、単純な不足症は通常問題にならない。看護ではしびれ、痙攣、脱力、便秘、結石症状と心電図変化を観察する。

理由から考えるミニケース

PTHの腎作用として適切なのはどれか。 PTHは血中Caを保つ方向に働き、腎でCaを保持しリン排泄を促す。活性型ビタミンDを介する腸作用も合わせて考える。

血中カルシウムが多くても、骨が丈夫とは限らない

体内のカルシウムの多くは骨に蓄えられ、血液中はその一部です。血中濃度を保つために骨からカルシウムが動員される状態では、血中の値が高くても骨量が減っていることがあります。血液検査はその時点で循環している濃度を、骨に関する検査は貯蔵や構造の側面を見ており、同じものを測っていません。カルシウムを「多いほど骨に良い」と単純化せず、どの区画の値なのかを確認します。

腎臓と副甲状腺は一続きの調節系を作る

腎臓はカルシウムやリンの出入りを調整し、ビタミンDの活性化にも関わります。腎機能の低下などでこの調節が変わると、副甲状腺が刺激され、PTHの分泌が増える場合があります。したがって、PTH高値を見ただけで副甲状腺自体の腫瘍と結論づけることはできません。カルシウム、リン、腎機能、PTHなどの関係を並べて読むと、「調節の結果として増えた」のかという視点を持てます。症状や服薬も併せて確認します。

動きで確かめる

PTH:副甲状腺から腎・腸へ · まなびの脈 · 独自制作
日本語の模式アニメーション。時間・濃度・大きさは定量的に再現していません。 · 映像の参考資料
動画の内容を文章で読む

血中Ca↓:副甲状腺が感知。カルシウムを調節するのは副甲状腺です。

PTH分泌↑:腎臓にも働く。PTHは腎でCa保持・リン排泄などにも関わります。

腎臓:活性型ビタミンD↑。腎臓はビタミンD活性化の重要な場所です。

腸管:Caの吸収↑。腸の吸収が増え、血中Caを支える方向に働きます。

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参考資料・出典

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