からだのしくみ · ホルモンと内分泌
消化管ホルモンとインクレチン
管内の酸や栄養を感知し、胃・膵・胆嚢や食後のインスリン分泌を調整する。
看護学生の学習を補助する教材です。専門家による全項目の監修は完了していません。授業・教科書・最新の資料と照合し、診断や治療の判断には使用しないでください。

Original image, unchanged. English labels retained. 図中の言語は原資料に従います。
図の日本語ガイド
食物が通る管と、消化を助ける付属器官を見分ける。
- Mouth
- 口
- Pharynx
- 咽頭
- Esophagus
- 食道
- Stomach
- 胃
- Liver
- 肝臓
- Gallbladder
- 胆嚢
- Pancreas
- 膵臓
- Duodenum
- 十二指腸
- Jejunum
- 空腸
- Ileum
- 回腸
- Rectum
- 直腸
- Spleen
- 脾臓
食物の通り道を、口→咽頭→食道→胃→十二指腸・空腸・回腸→大腸→直腸→肛門の順でたどります。肝臓、胆嚢、膵臓の中を食物がそのまま通過するわけではありません。これらは分泌や代謝を通して消化・吸収を支えます。
胆汁は肝臓で作られ、胆嚢はその貯蔵・濃縮に関わります。図にある脾臓は隣の臓器との位置関係を示しており、消化管や消化液を作る器官として分類しません。腹部症状を見るときは、場所に加えて食事との関係、嘔吐、排便の変化など、どの機能が変わったかも考えます。
構造と役割
ガストリンは主に胃のG細胞、セクレチンは十二指腸のS細胞、CCKは小腸のI細胞から分泌される。GLP-1は主に腸L細胞、GIPはK細胞由来で、膵β細胞への作用などを通して食後の代謝に関与する。合成部位と標的は同じとは限らない。
しくみを順に理解する
ガストリンは食物や伸展に応答し胃酸分泌などを促す。セクレチンは酸に応答し膵の重炭酸、CCKは脂肪やタンパク質消化物に応答し胆嚢収縮や膵酵素分泌を促す。刺激が減れば分泌も弱まり、酸分泌にはソマトスタチンなどの抑制が働く。
ほかの機能との関係
インクレチンは血糖依存的なインスリン分泌を増強し、GLP-1は胃排出や食欲にも関わる。単純な一ホルモン不足として糖尿病を説明しない。ガストリン過剰腫瘍では過剰な酸分泌が問題となり、測定値は胃酸抑制薬などの影響も受ける。
看護につながる観察
治療には酸分泌抑制薬、GLP-1受容体作動薬、GIP/GLP-1受容体作動薬、DPP-4阻害薬などがあり、異なる作用点を持つ。看護では食事量、悪心・嘔吐、腹痛、水分状態、血糖、併用薬を確認する。インクレチン関連薬でも併用条件で低血糖リスクは変わる。
理由から考えるミニケース
脂肪を含む内容物が小腸へ入った後、胆嚢収縮を促す主なホルモンはどれか。 CCKは小腸で脂肪などを感知して分泌され、胆汁と膵酵素が消化に参加するよう調節する。セクレチンの酸中和作用と区別する。
読んだ内容を、思い出せる知識に。
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医学・看護の学習資料を参照して作成した解説です。引用元の更新や授業での扱いも確認してください。
- OpenStax Anatomy and Physiology 2e 第17章:内分泌 ↗OpenStax, Rice University
- OpenStax Anatomy and Physiology 2e 第23章:消化 ↗OpenStax, Rice University
- GLP-1/GIP関連薬の糖尿病診療への組み込み ↗NIDDK / NIH