薬理学 · 感染症の薬
βラクタム系抗菌薬
細菌の細胞壁合成を妨げる薬を、アレルギー歴と腎機能に注意して観察する。
看護学生の学習を補助する教材です。専門家による全項目の監修は完了していません。授業・教科書・最新の資料と照合し、診断や治療の判断には使用しないでください。
作用を理解する
βラクタム系抗菌薬はペニシリン結合蛋白などを介して細胞壁の構築を妨げる。細胞壁を持つ細菌への作用が基本であり、すべての病原体に有効なわけではない。βラクタマーゼによる薬の分解など、複数の耐性機序が治療効果に影響する。
代表薬・臨床での位置づけ
ペニシリン系、セフェム系、カルバペネム系などが含まれる。呼吸器、尿路、皮膚などの細菌感染に用いられるが、作用域と適応は製品ごとに異なる。βラクタマーゼ阻害薬との配合剤もある。広い作用域だけを理由に選択するのではなく原因菌と患者背景を考える。
有害作用と注意点
発疹、アナフィラキシー、下痢などを観察する。腎機能低下時の蓄積などにより神経症状が問題となる製品もある。ペニシリンアレルギー歴があれば、反応の重さ・種類・時期を確認し、交差反応の可能性を処方者と薬剤師が判断できる情報を整理する。
看護で確認する情報
開始前に感染所見、アレルギー歴、腎機能を確認し、投与後は呼吸循環、皮膚、便、意識の変化をみる。注射では指定された希釈、投与時間、配合情報を確認する。投与速度や間隔は有効性と安全性に関わるため、忙しさを理由に独自に変更しない。
服薬支援につなげる
患者には何の感染を治療しているか、どの症状を相談すべきかを説明する。以前に問題なく使用できても今後の反応を完全には予測できない。残薬を同じ症状に使うのではなく、今回の診断と処方に沿って使用し、治療経過を共有できるよう支援する。
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医学・看護の学習資料を参照して作成した解説です。引用元の更新や授業での扱いも確認してください。
- Open RN 第3章 抗微生物薬 ↗Open Resources for Nursing / NCBI Bookshelf
- 重篤副作用疾患別対応マニュアル(医療関係者向け) ↗厚生労働省 / 医薬品医療機器総合機構(PMDA)