薬理学 · 薬理の基礎
肝代謝・酵素誘導と阻害
代謝酵素の働きが変わると、薬や活性代謝物の濃度が変化し、相互作用につながる。
看護学生の学習を補助する教材です。専門家による全項目の監修は完了していません。授業・教科書・最新の資料と照合し、診断や治療の判断には使用しないでください。
作用を理解する
薬物代謝は主に肝臓などで化学構造を変える過程であり、必ず無毒化だけを意味するわけではない。代謝物が活性を持つ薬や、代謝によって初めて十分な作用を示すプロドラッグもある。CYPなどの酵素は薬ごとに関わり方が異なり、肝血流も代謝に影響する。
代表薬・臨床での位置づけ
一部のマクロライド系抗菌薬やアゾール系抗真菌薬には特定酵素を阻害する作用がある。リファンピシンや一部の抗てんかん薬は酵素誘導を起こす。どの酵素をどれほど変えるかは製品ごとに異なるため、同じ薬効群をすべて同一の相互作用として扱わない。
有害作用と注意点
代謝される活性薬では酵素阻害による濃度上昇、誘導による濃度低下が問題となりうる。プロドラッグでは逆方向の影響がありうる。誘導には時間がかかる場合があり、薬の開始時だけでなく中止後も作用変化に注意する。肝障害の影響も一律ではない。
看護で確認する情報
新たな処方、市販薬、健康食品、飲酒、食事内容と症状が変化した時期を整理する。肝酵素値だけで肝臓の薬物処理能力を完全には把握できない。必要な検査や症状、薬物濃度を組み合わせ、薬剤師と代謝経路・相互作用を確認して処方者へ共有する。
服薬支援につなげる
薬の追加や中止を他の医療機関にも伝えること、健康食品も薬歴に含めることを説明する。グレープフルーツなどの影響は薬により異なるため、全薬を一律に禁止する説明はしない。個別の製品情報に基づき、患者が実行できる飲食・服薬上の注意を具体化する。
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医学・看護の学習資料を参照して作成した解説です。引用元の更新や授業での扱いも確認してください。
- Open RN Nursing Pharmacology 2e 第1章 薬物動態・薬力学 ↗Open Resources for Nursing / NCBI Bookshelf
- Open RN 第3章 抗微生物薬 ↗Open Resources for Nursing / NCBI Bookshelf