薬理学 · 内分泌・呼吸の薬
甲状腺ホルモン薬・抗甲状腺薬
不足を補う治療と合成を抑える治療を区別し、心拍・代謝・感染徴候を観察する。
看護学生の学習を補助する教材です。専門家による全項目の監修は完了していません。授業・教科書・最新の資料と照合し、診断や治療の判断には使用しないでください。
独自に作図・アニメーション制作。臨床画像や実際の反応時間の再現ではありません。
作用を理解する
甲状腺ホルモンは代謝、熱産生、心血管系など広い組織の機能を調節する。レボチロキシンは不足を補う薬であり、チアマゾールなどの抗甲状腺薬はホルモン合成を抑える。補充と抑制では治療の方向が逆になるため、病態と薬の目的を対応させて理解する。
代表薬・臨床での位置づけ
甲状腺機能低下症やバセドウ病などで病態に応じて使用される。薬効評価には症状だけでなくTSH、遊離T4などの検査推移を用いる。変化がすぐに安定しないこともあり、一回の自覚症状だけで効き過ぎ・効かなさを断定せず、経過を共有する。
有害作用と注意点
ホルモン補充が過剰な場合には動悸、振戦、発汗などがみられ、循環器疾患のある人では特に注意する。抗甲状腺薬では無顆粒球症や肝障害などの重い有害作用が起こりうる。発熱や咽頭痛を、治療中には単なる風邪と決めつけないことが大切である。
看護で確認する情報
脈拍、体重、暑がり・寒がり、便通、倦怠感、服用状況、甲状腺機能検査を確認する。抗甲状腺薬使用中の発熱・咽頭痛、黄疸、濃い尿などは速やかに報告し、必要な血算や肝機能の評価につなぐ。症状を薬名と使用期間に結びつけて伝える。
服薬支援につなげる
レボチロキシンは鉄・カルシウム製剤などで吸収が影響されることがあるため、併用薬と用法を確認する。妊娠を希望する場合や妊娠がわかった場合も、自己中断せず専門職へ相談する。症状が安定しても定期評価が必要な理由を患者の理解に合わせて説明する。
動きで確かめる
日本語の模式アニメーション。時間・濃度・大きさは定量的に再現していません。 · 映像の参考資料
動画の内容を文章で読む
視床下部:TRHを放出。脳の視床下部から、前葉へ指令が出ます。
下垂体前葉:TSHを分泌。前葉のTSHが、甲状腺へ届きます。
甲状腺:T3・T4を分泌。甲状腺ホルモンが血液で全身へ運ばれます。
全身の組織:代謝・熱産生を支える。増えたホルモンは、上流への刺激を抑えます。
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医学・看護の学習資料を参照して作成した解説です。引用元の更新や授業での扱いも確認してください。
- Open RN 第9章 内分泌系の薬 ↗Open Resources for Nursing / NCBI Bookshelf
- 重篤副作用疾患別対応マニュアル(医療関係者向け) ↗厚生労働省 / 医薬品医療機器総合機構(PMDA)