小児看護学 · 発達と家庭の安全
乳幼児の家庭内事故:届き方と動きから備える
乳幼児の事故は、見守りに加えて寝具、家具、ひも、水、熱い物の配置を整えて予防します。今の身長だけでなく、登る、引く、寝返るなどの動きを想像すると、危険へ届く経路が分かります。
この教材で学ぶこと
寝床の安全を一つずつ確かめる
乳児は硬めで平坦な寝具にあお向けで寝かせ、顔の近くに柔らかな物を置かないことが基本です。落下が心配だからとクッションを足すと、鼻や口を覆う危険を増やすことがあります。別の危険への対策を足すときにも、窒息の経路が生まれないかを確かめます。
成長で変わる到達経路を見る
寝返り、つかまり立ち、家具への登りなどが始まると、それまで届かなかった場所にも手が届きます。ひもだけを高くしても近くに足場があれば不十分です。窓の網戸は転落を防ぐ設備ではないため、開く幅の制限と家具の配置を合わせて考えます。
水は浅くても残さない
子どもは浅い水でも溺れることがあり、浮き輪があっても見守りは必要です。大人が洗髪するときには子どもを浴槽から出します。入浴後は残り湯を抜き、浴室へ入れない工夫を組み合わせます。バケツや洗面器の水も含め、生活の場に残る水を確認します。
直接触らなくても熱い物は動く
熱い飲物がテーブルの中央にあっても、クロスを引けば器が倒れることがあります。電気ケトルのコードや炊飯器の蒸気など、容器そのもの以外への接触も見ます。抱っこしたまま熱い物を扱うことを避け、子どもの手と動線から離す配置へ変えます。
道具だけで見守りを置き換えない
おむつ交換台のベルトを締めても、確実に転落を防げるわけではありません。使う物を先にそろえ、乳児を安全な場所へ降ろしてから片付けます。抱っこひもでは説明書に沿った装着に加え、前にかがむときは手で乳児を支えます。安全器具と扱い方をセットで確認します。
読んだ内容を、思い出せる知識に。
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