老年看護学 · 認知症と意思決定の過程
意思決定支援:考える・表す・実現するを支える
本人の意思は、言葉の多さだけでは分かりません。選ぶための情報と経験を整え、意思を表す手段を確保し、生活に反映するまで支えることを、日々の小さな選択から続けます。
この教材で学ぶこと
沈黙の意味を決めつけない
黙っているから意思がない、という判断はできません。思いを言葉にしにくかったり、相手に遠慮したりしていることもあります。本人が話しやすい場や時間、身振りや絵などの方法を考えます。急を要しない場面では、今は決められないという選択も大切にします。
この段落の参考資料
- 意思決定支援について総合的に学ぼう ↗厚生労働省 成年後見はやわかり内容照合:2026-10-16
考えるための材料を整える
意思形成の支援では、本人が理解できる言葉や図で、複数の選択肢と比較の要点を示します。説明内容を忘れている場合はその都度伝え直します。見学や体験など、経験をもとに考えられる機会を作ることも方法の一つで、情報を渡しただけで理解を決めつけません。
この段落の参考資料
- 意思決定支援について総合的に学ぼう ↗厚生労働省 成年後見はやわかり内容照合:2026-10-16
表すことと実現することをつなぐ
意思表明の支援は、形づくられた意思を表すための支援です。言葉のほか指さしなども手がかりになります。その後は、本人が選んだことを日常生活に反映する意思実現の支援が必要です。希望を聞いて記録するだけで、参加や生活が変わらなければ、その先の調整を考えます。
この段落の参考資料
- 意思決定支援について総合的に学ぼう ↗厚生労働省 成年後見はやわかり内容照合:2026-10-16
変わる意思を確かめ直す
周囲に押されて賛成した言葉や、一度示された希望だけを固定して扱いません。時間や体調、置かれた状況によって意思は変わることがあります。重要な決定では時間を置いて確かめ、迷いや不整合があれば、情報が伝わっていたかを含めて意思形成の過程へ戻ります。
この段落の参考資料
- 意思決定支援について総合的に学ぼう ↗厚生労働省 成年後見はやわかり内容照合:2026-10-16
経過を残しチームで考える
結果だけでなく、本人が何を大切にしたか、どのように説明し、どのような言動があったかを記録します。事実と評価を分けると、後で検討しやすくなります。確認が難しいときには生活歴や日々の言動を知る関係者が情報を持ち寄り、根拠を明確にしながら検討します。
この段落の参考資料
- 意思決定支援について総合的に学ぼう ↗厚生労働省 成年後見はやわかり内容照合:2026-10-16
読んだ内容を、思い出せる知識に。
アプリではこの教材に関連する11問の問題と、用語の解説・書き込み・PDF出力を利用できます。
この項目の問題へ進む →関連する知識
老年看護学の教材をすべて見る →参考・更新情報
参考資料・出典
看護学生の学習を補助する教材です。専門家による全項目の監修は完了していません。授業・教科書・最新の資料と照合し、診断や治療の判断には使用しないでください。
医学・看護の学習資料を参照して作成した解説です。引用元の更新や授業での扱いも確認してください。
- 意思決定支援について総合的に学ぼう ↗厚生労働省 成年後見はやわかり内容照合:2026-10-16