医療安全・感染 · 看護の観察と医療機器安全
輸液回路とポンプ:表示・流路・固定を照合する
ポンプの表示が正しくても、シリンジの固定や回路の接続が違えば予定通りの投与にならない。輸液を患者までたどり、機械的な条件を確かめる。
この教材で学ぶこと
単位を添えて設定を読む
流量は単位時間あたりに進む容積、予定量は投与する総容積であり、同じ数字の欄ではない。指示が機械の入力順に並ぶとは限らないため、入力後に欄の名称、数値、単位を読み合わせる。滴下制御式では薬剤による一滴の大きさの違いもあり、設定表示だけで実投与量を断定しない。
シリンジの位置を確かめる
フランジが所定の溝に入り、押し子とスライダーが密着していることが必要である。隙間があれば、開始後にスライダーが動いてもすぐには薬が押し出されない場合がある。プレフィルドシリンジでは押し子とガスケットの接続を製品手順で確認し、ゆるみや変形を見逃さない。
三方活栓の種類と流路
三方活栓は製品の種類によって、バーが示す方向と開閉の関係が異なる。以前の製品の感覚で回さず、表示と構造を確認する。接続部が増えるほど外れや破損を確認する箇所も増える。体位変換後には身体の下への挟まりや引っ張り、漏れがないかも観察する。
中心静脈と空気の通り道
中心静脈回路が大気へ開くと、条件によっては空気が流入し空気塞栓を起こす。閉鎖式コネクタも誤って本体ごと外せば閉鎖を保てない。内頚・鎖骨下のカテーテル抜去後は通気性のあるガーゼだけでなく、手順に沿った密閉性の被覆が必要になる。操作方法は患者と製品の条件に合わせて確認する。
留置した機器も変化する
皮下ポートのカテーテルは骨や靱帯の間で圧迫されたり、体動に伴い屈曲したりして損傷する。長期留置だけでなく早期にも破断が起こり得るため、休薬中や使用再開前も状態を確認する。高カロリー輸液では投与可能な経路を容器表示と刺入部で照合し、中心静脈用を末梢へそのまま流さない。
読んだ内容を、思い出せる知識に。
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参考資料・出典
看護学生の学習を補助する教材です。専門家による全項目の監修は完了していません。授業・教科書・最新の資料と照合し、診断や治療の判断には使用しないでください。
医学・看護の学習資料を参照して作成した解説です。引用元の更新や授業での扱いも確認してください。
- PMDA医療安全情報No.21:輸液ポンプの流量設定時の注意について ↗独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)内容照合:2026-10-16
- PMDA医療安全情報No.50:シリンジポンプセット時の注意について ↗独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)内容照合:2026-10-16
- PMDA医療安全情報No.17:プレフィルドシリンジ製剤の取扱いについて ↗独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)内容照合:2026-10-16
- PMDA医療安全情報No.48:三方活栓の取扱い時の注意について ↗独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)内容照合:2026-10-16
- PMDA医療安全情報No.71:中心静脈に留置するカテーテル使用時の空気塞栓事例について ↗独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)内容照合:2026-10-16
- PMDA医療安全情報No.57:皮下用ポート及びカテーテルの取扱い時の注意について ↗独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)内容照合:2026-10-16
- PMDA医療安全情報No.67:高カロリー輸液の投与経路に関する注意について ↗独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)内容照合:2026-10-16