まなびの脈

薬理学 · 看護の観察と医療機器安全

薬の形と準備:成分が届くまでを確かめる

薬名と処方量の照合に加え、容器の構造、投与経路、服用条件が薬の届き方を変える。準備から使用後の管理までを一続きに確認する。

この教材で学ぶこと

容器と中身を分けて読む

薬が入っているように見える容器でも、溶解液だけの場合がある。粉末と溶解液が組になった製品では両方のラベルを照合し、溶解が済んだことを確認する。二槽バッグは上下室だけでなく小室も含めて開通・混合状態を確かめる。容器をつないだという事実だけでは、予定した全成分が投与されるとは限らない。

薬の剤形と使い方

経皮吸収製剤は皮膚から薬を届けるため、外部からの加温が吸収を増やすことがある。フェンタニル貼付剤の上へ温熱器具を当てることを避ける。経口アレンドロン酸は姿勢や同時に飲むものが重要であり、寝たままや牛乳での服用へ勝手に変更せず、個別製品の指示を確認する。

専用器具の意味

インスリンをバイアルから準備する際は、単位表示のある専用注射器を用いる。ペン型注入器では本体とカートリッジを照合し、患者ごとに管理する。キャップだけの名前表示は付け替えで対応が崩れる。針の交換だけではペン内部の血液汚染を除けないため、他の患者と共用しない。

副作用を臓器の変化として捉える

脱水や腎機能低下はリチウムの排泄と濃度に影響する。下痢、手の震え、意識の変化を普段と比べて伝える。脂質異常症治療薬などで筋痛と赤褐色尿が現れた場合には横紋筋融解症も考え、筋障害や腎機能の評価につなげる。経口ステロイドの長期使用では骨折リスクにも目を向ける。

使用後まで安全を保つ

使用済みのフェンタニル貼付剤にも薬が残るため、子どもなどが触れる場所へ放置しない。PTP包装は薬と一緒に飲むものではなく、シートを外して服用する。輸液の側管投与では管内に残った薬が押し出される場合があり、接続前に流路内の薬剤を確認する。具体的な量や投与速度は個別指示と最新添付文書で照合する。

読んだ内容を、思い出せる知識に。

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参考資料・出典

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