老年看護学 · 機能性尿失禁
機能性尿失禁:尿路以外の困りごとも探す
尿失禁は本人の意思によらず尿が漏れることで、原因は一つではない。機能性尿失禁では、移動能力、認知、衣服、環境などが排泄行動を妨げる。膀胱に尿をためる機能だけでは説明できないことがある。
看護学生の学習を補助する教材です。専門家による全項目の監修は完了していません。授業・教科書・最新の資料と照合し、診断や治療の判断には使用しないでください。
構造・背景をつかむ
尿失禁は本人の意思によらず尿が漏れることで、原因は一つではない。機能性尿失禁では、移動能力、認知、衣服、環境などが排泄行動を妨げる。膀胱に尿をためる機能だけでは説明できないことがある。
しくみとつながり
尿意を感じてからトイレを認識し、移動して衣服を整え、排尿するまでには複数の動作が必要である。この経路のどこで困るかを確かめると、単におむつを使う以外の支援が見えてくる。
比較して整理する
急に我慢できない尿意が起こる切迫性や、咳などの腹圧で漏れる腹圧性とは、主な仕組みが異なる。ただし複数の原因が重なることもある。排尿痛や急な変化では感染などの評価も必要である。
看護で観察する
排尿の時刻、尿意、漏れる場面、移動や更衣、飲水、便秘、薬剤を確認する。漏れるからと一律に水分を制限すると、脱水など別の問題を生みうる。本人の羞恥心と希望にも配慮する。
学びを場面に結ぶ
トイレまでの道を短くし、照明や手すり、衣服、誘導のタイミングを調整する。成功した条件を記録すれば、残存能力を活かした援助につながる。排泄の自立と介護者の負担の両方を評価する。
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- 下部尿路機能障害 ↗国立長寿医療研究センター