からだの構造 · 副腎の四つの領域
副腎の四つの領域:場所と分泌を結ぶ
副腎は腎臓の上方にある内分泌器官で、外側の皮質と内側の髄質は性質が異なる。皮質を外から球状帯・束状帯・網状帯と分けると、アルドステロン、コルチゾール、副腎アンドロゲンの主な産生場所を整理できる。
この教材で学ぶこと

Original image, unchanged. English labels retained. 図中の言語は原資料に従います。
図の日本語ガイド
内分泌器官の位置と、近接していても役割の異なる構造を区別する。
- Pineal gland
- 松果体
- Thalamus
- 視床
- Pituitary gland
- 下垂体
- Thyroid cartilage of the larynx
- 喉頭の甲状軟骨
- Thyroid gland
- 甲状腺
- Parathyroid glands (on posterior side of thyroid)
- 副甲状腺(甲状腺の背面)
- Thymus
- 胸腺
- Adrenal glands
- 副腎
- Pancreas
- 膵臓
- Ovaries (female)
- 卵巣
- Testes (male)
- 精巣
- Uterus
- 子宮
頸部の拡大図では、蝶形の甲状腺と、その背面の小さな副甲状腺を区別します。甲状軟骨は名前が似ていますが、甲状腺ホルモンを作る器官ではありません。同じように、副腎は腎臓の上方に位置する別の器官です。
頭部の拡大図にある Thalamus は「視床」です。「視床下部」と読み替えないでください。視床下部から下垂体への調節経路はこの図だけでは十分に描かれていないため、ホルモン軸の記事と合わせて学びます。
卵巣と精巣は位置を比較するため同じ模式図に示されています。各器官の位置を覚えたら、何を分泌し、どこに受容体があり、どんな変化を起こすかを別の矢印として考えます。ホルモンは全身を循環しても、すべての細胞に同じ作用を及ぼすわけではありません。
細部を立体で学ぶ
教育用模式3Dです。実物とは形・色・縮尺が異なります。
何を、どこから理解するか
副腎は腎臓の上方にある内分泌器官で、外側の皮質と内側の髄質は性質が異なる。皮質を外から球状帯・束状帯・網状帯と分けると、アルドステロン、コルチゾール、副腎アンドロゲンの主な産生場所を整理できる。
しくみと役割
球状帯のアルドステロンはナトリウム保持やカリウム排泄に関わり、主にRAASや血中カリウムにより調節される。束状帯のコルチゾールは代謝・ストレスへの反応に関わり、視床下部・下垂体からのACTHと結びつく。
つながりと違い
網状帯は副腎アンドロゲンの産生に関係する。一方、髄質は交感神経の刺激に応じてカテコールアミンを分泌する。すべての副腎ホルモンが同じ刺激で同じように増える、とひとまとめにしないことが重要である。
看護の場面で考える
副腎機能を考えるときは、血圧、体液量、電解質、血糖、疲労感、服薬歴を関連づける。ステロイド使用歴や自己中断の情報も重要で、強い倦怠感や低血圧などの急な変化は、症状をまとめて速やかに報告する。
視点を変えて復習する
断面模型では色別の四領域を選び、作られる物質と調節する刺激を対にして答える。層の厚さや色は学習のために強調している。全身模型の副腎で位置を確かめてから断面を開くと、腎臓との混同を防ぎやすい。
読んだ内容を、思い出せる知識に。
アプリではこの教材に関連する7問の問題と、用語の解説・書き込み・PDF出力を利用できます。
この項目の問題へ進む →関連する知識
からだの構造の教材をすべて見る →参考・更新情報
参考資料・出典
看護学生の学習を補助する教材です。専門家による全項目の監修は完了していません。授業・教科書・最新の資料と照合し、診断や治療の判断には使用しないでください。
医学・看護の学習資料を参照して作成した解説です。引用元の更新や授業での扱いも確認してください。
- 副腎の構造とホルモン ↗NIH / NCI SEER Training
- 副腎皮質の層と分泌調節 ↗Endotext / NCBI Bookshelf
- 副腎不全とACTH・コルチゾール ↗NIDDK / NIH