まなびの脈

からだのしくみ · ホルモンと内分泌

コルチゾール・ACTHとストレス応答

副腎皮質の糖質コルチコイドが燃料確保と循環を支え、免疫・炎症も調節する。

教材データ更新: · 出典参照済み/専門家による監修は未完了

看護学生の学習を補助する教材です。専門家による全項目の監修は完了していません。授業・教科書・最新の資料と照合し、診断や治療の判断には使用しないでください。

コルチゾール:上流と下流をつなぐ
コルチゾール:上流と下流をつなぐ · まなびの脈 · 独自制作 · 画像の出典
独自に作図・アニメーション制作。臨床画像や実際の反応時間の再現ではありません。

構造と役割

コルチゾールは副腎皮質の主に束状帯でコレステロールから合成され、多くの組織を標的とする。糖新生などによる燃料確保、タンパク・脂質代謝、血管反応性の維持、免疫・炎症の調節に関わる。ストレス時だけ存在する物質ではない。

しくみを順に理解する

視床下部CRH、前葉ACTHを経て分泌が刺激され、コルチゾールは両者へ負のフィードバックをかける。通常は日内変動があり、睡眠覚醒やストレスが影響する。外からの糖質コルチコイドも上流を抑え、長期使用後に内因性の分泌が低下しうる。

ほかの機能との関係

過剰はクッシング症候群の原因となり、中心性脂肪蓄積、筋力低下、高血糖、感染リスクなどに関わる。不足は倦怠感、低血圧などを来し、危機では重症化する。朝のコルチゾール、ACTH、必要な刺激・抑制試験や尿・唾液検査で評価する。

看護につながる観察

不足には糖質コルチコイド補充、過剰には原因に応じ手術や合成抑制薬などが選択される。長期使用薬を急に中断しない。看護では感染、血糖、血圧、皮膚、筋力、ストレス時の処方計画を確認し、嘔吐で服用できないなどの状況を早期に共有する。

理由から考えるミニケース

長期の糖質コルチコイド使用を急に中断すると危険な理由はどれか。 外因性ステロイドによる負のフィードバックで視床下部・下垂体・副腎系が抑制される。中断やストレス時の対応は個別計画に従う。

ここでいうストレスは、心理的な緊張だけではない

内分泌の説明に出てくるストレスには、感染、けが、手術など、身体が通常より多くの調節を必要とする状況も含まれます。コルチゾールは、こうした状況で代謝や循環を維持する応答に関わります。「ストレスホルモン」という名前から、気持ちが落ち着いていれば不要だと考えるのは誤りです。食欲、活動、血圧、体温などの変化を、病気や身体的負担の経過と合わせて捉えると、ホルモンの役割を心理面だけに限定せず理解できます。

外からの作用が強くても、自分で作る力は抑えられ得る

一定期間の副腎皮質ステロイド使用では、薬による作用が体に現れる一方、負のフィードバックによって視床下部・下垂体・副腎の系が抑制されることがあります。そのため、「ステロイドの作用が強そうだから、自分の分泌も十分」とは言えません。観察では現在の薬だけでなく、使用期間、最近の減量や中止、嘔吐などで内服できなかった時期を確認します。中止や用量変更は処方側の判断が必要であり、外見や一回の症状を根拠に自己調整しません。

動きで確かめる

コルチゾール:上流と下流をつなぐ · まなびの脈 · 独自制作
日本語の模式アニメーション。時間・濃度・大きさは定量的に再現していません。 · 映像の参考資料
動画の内容を文章で読む

視床下部:CRHを放出。日内リズムやストレスなどが調節に関わります。

下垂体前葉:ACTHを分泌。ACTHが副腎皮質へ、血流で届きます。

副腎皮質:コルチゾールを分泌。副腎皮質でつくられるコルチゾールが増えます。

全身の組織:代謝・ストレス応答。コルチゾールは上流へ負のフィードバックを返します。

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参考資料・出典

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