からだのしくみ · 内分泌と全身のつながり
甲状腺の検査と症状をつなぐ
TSHと遊離T4の組合せを、上流の指令と末梢の働きとして読む。亢進と低下の症状を理由から比較する。
看護学生の学習を補助する教材です。専門家による全項目の監修は完了していません。授業・教科書・最新の資料と照合し、診断や治療の判断には使用しないでください。
独自に作図・アニメーション制作。臨床画像や実際の反応時間の再現ではありません。
基本の軸
視床下部のTRHは下垂体前葉からのTSH分泌を促し、TSHは甲状腺に作用する。甲状腺ホルモンは多くの組織で代謝や熱産生、成長・発達を支える。血中のホルモンが増えると、通常は上流のTRH・TSHが抑制される。
亢進時に起こること
バセドウ病ではTSH受容体を刺激する自己抗体が関与し、甲状腺ホルモンの産生が増える。暑がり、発汗、動悸、手指の振戦、体重減少などを結びつける。ただし全例にすべての症状がそろうわけではなく、症状だけで原因を決めない。
低下時に起こること
橋本病では自己免疫による甲状腺の炎症が背景になるが、橋本病の全員が機能低下になるわけではない。機能低下時には寒がり、便秘、活動性の低下、むくみなどがみられる。日常の生活の変化と検査値を合わせて評価する。
検査値を対で読む
典型的な原発性甲状腺機能低下では遊離T4低下に対してTSHが上昇する。甲状腺自体が指令へ十分に応えられず、上流の刺激が強くなるためである。中枢性の異常や薬の影響では単純な組合せにならないため、例外を含めて評価する。
看護の観察へ
脈拍・体重・体温・便通・疲労の変化を、本人の普段と比べて追う。治療は抗甲状腺薬やホルモン補充など原因と状態によって異なる。症状が落ち着いても自己判断で中断せず、検査と診察で調節する意味を本人が理解できるよう支援する。
動きで確かめる
日本語の模式アニメーション。時間・濃度・大きさは定量的に再現していません。 · 映像の参考資料
動画の内容を文章で読む
視床下部:TRHを放出。脳の視床下部から、前葉へ指令が出ます。
下垂体前葉:TSHを分泌。前葉のTSHが、甲状腺へ届きます。
甲状腺:T3・T4を分泌。甲状腺ホルモンが血液で全身へ運ばれます。
全身の組織:代謝・熱産生を支える。増えたホルモンは、上流への刺激を抑えます。
読んだ内容を、思い出せる知識に。
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医学・看護の学習資料を参照して作成した解説です。引用元の更新や授業での扱いも確認してください。
- 甲状腺:ホルモンと代謝 ↗OpenStax / Rice University
- バセドウ病 ↗日本内分泌学会
- 橋本病(慢性甲状腺炎) ↗日本内分泌学会