成人看護学 · 循環器の看護
心房細動と塞栓症の予防
心房細動では心房が規則的に収縮せず、脈が不規則になることがある。心房内にできた血栓が脳の血管へ流れると脳塞栓を起こす。動悸の有無と脳梗塞の危険は同じではない。
看護学生の学習を補助する教材です。専門家による全項目の監修は完了していません。授業・教科書・最新の資料と照合し、診断や治療の判断には使用しないでください。

Original image, unchanged. English labels retained. 図中の言語は原資料に従います。
図の日本語ガイド
四つの部屋、弁、心筋の位置を、血液の流れと結びつける。
- Right atrium
- 右心房
- Right ventricle
- 右心室
- Left atrium
- 左心房
- Left ventricle
- 左心室
- Tricuspid valve
- 三尖弁
- Mitral (bicuspid) valve
- 僧帽弁(二尖弁)
- Pulmonary valve
- 肺動脈弁
- Aortic valve
- 大動脈弁
- Aorta
- 大動脈
- Chordae tendineae
- 腱索
- Papillary muscle
- 乳頭筋
- Myocardium
- 心筋
前から見た断面なので、図の左側が身体の右側です。まず右心房から三尖弁を通って右心室へ、そこから肺動脈弁を通って肺へ向かう道を追います。肺から戻った血液は左心房、僧帽弁、左心室、大動脈弁の順に進みます。
左心室の壁が右心室より厚いことを確かめます。これは全身へ送り出すための圧負荷と関係します。腱索と乳頭筋は房室弁を支え、心室収縮時の反転を防ぎます。弁を引っ張って開く装置として読まないことがポイントです。
原理をつかむ
心房細動では心房が規則的に収縮せず、脈が不規則になることがある。心房内にできた血栓が脳の血管へ流れると脳塞栓を起こす。動悸の有無と脳梗塞の危険は同じではない。 同じ病名でも、発症からの経過や臓器障害、治療内容、仕事と家庭の役割は異なる。検査値だけで患者像を決めず、本人の暮らしへの影響を合わせて考える。
観察で確かめる
脈の規則性、動悸、めまい、息切れ、抗凝固薬の使用状況、出血徴候、新しい神経症状を確認する。 単発の値や一度の印象だけで判断せず、いつから、どの場面で変わったか、普段との差は何かを整理する。
場面から判断する
心房細動のある人が、突然うまく話せず片腕を動かしにくくなった。 この場面では、脳卒中を疑う変化として発症時刻を確認し、直ちに緊急対応へつなぐ。得られた情報と、その情報から考えたことを分け、対応後にも同じ観点で変化を確かめる。
安全と尊厳を守る
抗凝固薬を症状の有無だけで中断させない。出血と血栓の両方を考え、服薬変更は担当者へ相談する。 わからない点や自分の役割を超える対応は、教員・指導者・担当者へ具体的に相談する。
他の学びとつなぐ
心房内の血栓が動脈の流れで脳へ運ばれる機序を知ると、不整脈と突然の麻痺・言語障害を関連づけられる。 このつながりを踏まえ、観察する理由を自分の言葉で説明すると、別の事例でも知識を使いやすくなる。
読んだ内容を、思い出せる知識に。
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医学・看護の学習資料を参照して作成した解説です。引用元の更新や授業での扱いも確認してください。
- 脳卒中ってどんな病気? ↗国立循環器病研究センター
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