まなびの脈

成人看護学 · 循環器の看護

心房細動と塞栓症の予防

心房細動では心房が規則的に収縮せず、脈が不規則になることがある。心房内にできた血栓が脳の血管へ流れると脳塞栓を起こす。動悸の有無と脳梗塞の危険は同じではない。

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心臓の内部構造
心臓の内部構造 · OpenStax College · CC BY 3.0 · 画像の出典
Original image, unchanged. English labels retained. 図中の言語は原資料に従います。
図の日本語ガイド

四つの部屋、弁、心筋の位置を、血液の流れと結びつける。

Right atrium
右心房
Right ventricle
右心室
Left atrium
左心房
Left ventricle
左心室
Tricuspid valve
三尖弁
Mitral (bicuspid) valve
僧帽弁(二尖弁)
Pulmonary valve
肺動脈弁
Aortic valve
大動脈弁
Aorta
大動脈
Chordae tendineae
腱索
Papillary muscle
乳頭筋
Myocardium
心筋

前から見た断面なので、図の左側が身体の右側です。まず右心房から三尖弁を通って右心室へ、そこから肺動脈弁を通って肺へ向かう道を追います。肺から戻った血液は左心房、僧帽弁、左心室、大動脈弁の順に進みます。

左心室の壁が右心室より厚いことを確かめます。これは全身へ送り出すための圧負荷と関係します。腱索と乳頭筋は房室弁を支え、心室収縮時の反転を防ぎます。弁を引っ張って開く装置として読まないことがポイントです。

原理をつかむ

心房細動では心房が規則的に収縮せず、脈が不規則になることがある。心房内にできた血栓が脳の血管へ流れると脳塞栓を起こす。動悸の有無と脳梗塞の危険は同じではない。 同じ病名でも、発症からの経過や臓器障害、治療内容、仕事と家庭の役割は異なる。検査値だけで患者像を決めず、本人の暮らしへの影響を合わせて考える。

観察で確かめる

脈の規則性、動悸、めまい、息切れ、抗凝固薬の使用状況、出血徴候、新しい神経症状を確認する。 単発の値や一度の印象だけで判断せず、いつから、どの場面で変わったか、普段との差は何かを整理する。

場面から判断する

心房細動のある人が、突然うまく話せず片腕を動かしにくくなった。 この場面では、脳卒中を疑う変化として発症時刻を確認し、直ちに緊急対応へつなぐ。得られた情報と、その情報から考えたことを分け、対応後にも同じ観点で変化を確かめる。

安全と尊厳を守る

抗凝固薬を症状の有無だけで中断させない。出血と血栓の両方を考え、服薬変更は担当者へ相談する。 わからない点や自分の役割を超える対応は、教員・指導者・担当者へ具体的に相談する。

他の学びとつなぐ

心房内の血栓が動脈の流れで脳へ運ばれる機序を知ると、不整脈と突然の麻痺・言語障害を関連づけられる。 このつながりを踏まえ、観察する理由を自分の言葉で説明すると、別の事例でも知識を使いやすくなる。

読んだ内容を、思い出せる知識に。

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参考資料・出典

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