薬理学 · 血液・代謝の薬
抗凝固薬:血栓予防と出血の観察
凝固因子への作用と薬ごとの監視方法を区別し、血栓と出血の両方を評価する。
看護学生の学習を補助する教材です。専門家による全項目の監修は完了していません。授業・教科書・最新の資料と照合し、診断や治療の判断には使用しないでください。
作用を理解する
抗凝固薬は凝固因子が働く過程を抑え、血栓ができることや増大することを防ぐ。既にある血栓を直接溶かす血栓溶解薬とは作用が異なる。ヘパリンはアンチトロンビンの作用を強め、ワルファリンはビタミンKに依存する凝固因子の産生に影響する。
代表薬・臨床での位置づけ
直接経口抗凝固薬にはXa因子阻害薬や直接トロンビン阻害薬があり、心房細動に伴う塞栓症予防や静脈血栓塞栓症などに使われる。適応は薬剤・病態で異なる。ワルファリンではPT-INRを用いるが、直接経口抗凝固薬の効果を同じ方法で一律に判定しない。
有害作用と注意点
重要な有害作用は出血であり、鼻出血や皮下出血だけでなく消化管出血や頭蓋内出血にも注意する。ヘパリンでは血小板減少と血栓を伴うHITが問題となりうる。腎肝機能、年齢、併用する抗血小板薬や鎮痛薬によって危険性が変わる。
看護で確認する情報
便・尿の色、出血部位、頭痛や意識変化、血算、腎肝機能、薬剤ごとに必要な凝固検査を確認する。転倒や頭部打撲があれば外傷の見た目だけで判断しない。血栓を疑う片脚の腫脹、突然の息切れなども、出血徴候と並行して速やかに共有する。
服薬支援につなげる
歯科治療や手術前には服用を申告し、中断や再開を自己判断しないよう支援する。ワルファリンでは食品・他薬との相互作用を個別に確認するが、すべての抗凝固薬に同じ食事制限を当てはめない。飲み忘れ時の対応は製品ごとの指示を確認しておく。
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- Open RN 第6章 循環器・腎臓の薬 ↗Open Resources for Nursing / NCBI Bookshelf