成人看護学 · 運動器の看護
骨折と神経・循環の観察
骨折は骨だけでなく周囲の軟部組織、血管、神経にも影響する。固定と安静は必要だが、過度な不活動は全身の機能を落とすため、許可された範囲の活動と合併症予防を考える。
看護学生の学習を補助する教材です。専門家による全項目の監修は完了していません。授業・教科書・最新の資料と照合し、診断や治療の判断には使用しないでください。

Original image, unchanged. English labels retained. 図中の言語は原資料に従います。
図の日本語ガイド
骨の外側の強度、内側の骨髄、成長する場所を区別する。
- Proximal epiphysis
- 近位骨端
- Distal epiphysis
- 遠位骨端
- Metaphysis
- 骨幹端
- Diaphysis
- 骨幹
- Articular cartilage
- 関節軟骨
- Spongy bone
- 海綿骨
- Compact bone
- 緻密骨
- Epiphysial line
- 骨端線
- Red bone marrow
- 赤色骨髄
- Yellow bone marrow
- 黄色骨髄
- Medullary cavity
- 髄腔
- Periosteum
- 骨膜
中央の長い部分が骨幹、両端が骨端、その移行部が骨幹端です。外側の緻密骨と、内部で網目状に見える海綿骨を見比べてください。海綿骨も荷重を支える骨組織であり、単なる空洞ではありません。
赤色骨髄と黄色骨髄は、骨そのものとは区別します。骨髄の分布は年齢や部位で変わるため、この一本の模式図を全身へそのまま当てはめません。関節面の軟骨、骨の外を覆う骨膜、骨内へ入る血管を分けて見ると、骨折後に組織の修復と血流の両方が必要な理由がつながります。
原理をつかむ
骨折は骨だけでなく周囲の軟部組織、血管、神経にも影響する。固定と安静は必要だが、過度な不活動は全身の機能を落とすため、許可された範囲の活動と合併症予防を考える。 同じ病名でも、発症からの経過や臓器障害、治療内容、仕事と家庭の役割は異なる。検査値だけで患者像を決めず、本人の暮らしへの影響を合わせて考える。
観察で確かめる
痛み、腫れ、皮膚の色と温度、感覚、動き、末梢循環、固定部の圧迫、活動制限を確認する。 単発の値や一度の印象だけで判断せず、いつから、どの場面で変わったか、普段との差は何かを整理する。
場面から判断する
固定後に痛みが強まり、指先のしびれと色の変化が現れた。 この場面では、神経や循環の障害の可能性として速やかに担当者へ報告する。得られた情報と、その情報から考えたことを分け、対応後にも同じ観点で変化を確かめる。
安全と尊厳を守る
固定具を勝手に調整したり、強い痛みを当然として我慢させたりしない。荷重や動作の指示を確認する。 わからない点や自分の役割を超える対応は、教員・指導者・担当者へ具体的に相談する。
他の学びとつなぐ
骨折後の不活動で静脈の流れが滞ることがあり、許可範囲の活動と血栓予防をチームで組み合わせる。 このつながりを踏まえ、観察する理由を自分の言葉で説明すると、別の事例でも知識を使いやすくなる。
読んだ内容を、思い出せる知識に。
アプリではこの教材に関連する3問の問題と、用語の解説・書き込み・PDF出力を利用できます。
アプリでこの項目を復習する →関連する知識
成人看護学の教材をすべて見る →参考資料・出典
医学・看護の学習資料を参照して作成した解説です。引用元の更新や授業での扱いも確認してください。
- 骨折 ↗日本整形外科学会