まなびの脈

薬理学 · 薬理の基礎

吸収・初回通過効果・投与経路

経口薬が全身循環へ届く割合は、消化管での吸収と腸管・肝臓での初回通過代謝に左右される。

教材データ更新: · 出典参照済み/専門家による監修は未完了

看護学生の学習を補助する教材です。専門家による全項目の監修は完了していません。授業・教科書・最新の資料と照合し、診断や治療の判断には使用しないでください。

作用を理解する

経口投与された薬は溶けて消化管から吸収され、多くは門脈を通って肝臓へ向かう。全身循環へ出る前に腸管や肝臓で代謝される現象が初回通過効果である。吸収不良とは別の過程であり、すべての経口薬が同じ強さの初回通過を受けるわけではない。

代表薬・臨床での位置づけ

舌下、経皮、吸入などの製剤は、使用目的に応じて異なる部位から薬を届ける。例えば硝酸薬の舌下製剤と貼付製剤では発現速度や用途が異なる。同一成分でも剤形を置き換えると薬の到達速度や量が変わり、単純な同等扱いはできない。

有害作用と注意点

徐放製剤の粉砕は徐々に放出する仕組みを壊し、急な濃度上昇につながるおそれがある。腸溶製剤の加工も設計された放出部位を変えうる。貼付剤への加温では吸収が増える薬がある。すべての錠剤が粉砕可能、貼付なら局所作用だけという理解は誤りである。

看護で確認する情報

嚥下状態、経管栄養の有無、食事との間隔、嘔吐、皮膚状態、貼付部位と交換記録を確認する。経管投与は溶解性、閉塞、配合、吸着なども関係するため、剤形名だけで判断しない。薬剤師と投与方法を確認し、実施後の効果や刺激症状も観察する。

服薬支援につなげる

患者には剤形に理由があることを伝え、飲みにくさがあれば我慢や自己加工ではなく相談できるようにする。貼付剤では貼り忘れだけでなく前の製剤の剥がし忘れも確認する。経路変更が必要なときは、処方と製品情報を確認したうえでチーム内で調整する。

読んだ内容を、思い出せる知識に。

アプリではこの教材に関連する3問の問題と、用語の解説・書き込み・PDF出力を利用できます。

アプリでこの項目を復習する →

関連する知識

薬理学の教材をすべて見る →

参考資料・出典

医学・看護の学習資料を参照して作成した解説です。引用元の更新や授業での扱いも確認してください。

編集方針・訂正の連絡方法