薬理学 · 消化器の薬
胃酸分泌抑制薬と消化性潰瘍
酸分泌の作用点と治療目的を整理し、症状の改善だけで病変を判断しない。
看護学生の学習を補助する教材です。専門家による全項目の監修は完了していません。授業・教科書・最新の資料と照合し、診断や治療の判断には使用しないでください。

Original image, unchanged. English labels retained. 図中の言語は原資料に従います。
図の日本語ガイド
食物が通る管と、消化を助ける付属器官を見分ける。
- Mouth
- 口
- Pharynx
- 咽頭
- Esophagus
- 食道
- Stomach
- 胃
- Liver
- 肝臓
- Gallbladder
- 胆嚢
- Pancreas
- 膵臓
- Duodenum
- 十二指腸
- Jejunum
- 空腸
- Ileum
- 回腸
- Rectum
- 直腸
- Spleen
- 脾臓
食物の通り道を、口→咽頭→食道→胃→十二指腸・空腸・回腸→大腸→直腸→肛門の順でたどります。肝臓、胆嚢、膵臓の中を食物がそのまま通過するわけではありません。これらは分泌や代謝を通して消化・吸収を支えます。
胆汁は肝臓で作られ、胆嚢はその貯蔵・濃縮に関わります。図にある脾臓は隣の臓器との位置関係を示しており、消化管や消化液を作る器官として分類しません。腹部症状を見るときは、場所に加えて食事との関係、嘔吐、排便の変化など、どの機能が変わったかも考えます。
作用を理解する
プロトンポンプ阻害薬は胃壁細胞のH/K-ATPaseを抑え、H2受容体拮抗薬はヒスタミンによる酸分泌刺激を抑える。カリウムイオン競合型アシッドブロッカーも酸分泌を抑える別の仕組みを持つ。制酸薬は既に分泌された酸を中和するため、分泌抑制薬とは作用点が違う。
代表薬・臨床での位置づけ
消化性潰瘍、逆流性食道炎、特定の条件での潰瘍予防、除菌療法の一部などに用いる。薬剤ごとに適応や投与条件が異なり、胃痛があるすべての患者に同じ治療を行うわけではない。症状軽快と原因の解決は別で、感染、NSAIDs、出血などの背景を確認する。
有害作用と注意点
下痢や便秘などの消化器症状があり、長期使用では低Mg血症などが問題になることがある。酸度の変化や代謝酵素を介する相互作用にも注意する。リスクの大きさは患者背景や使用期間により異なるため、必要な治療を根拠なく恐れさせない説明が求められる。
看護で確認する情報
痛みの部位、食事との関係、嚥下症状、便・吐物の色、貧血徴候、併用鎮痛薬などを確認する。黒色便や吐血、強い腹痛を、胃薬を飲んでいるから安全と判断しない。腎機能に応じた注意が必要な薬もあり、処方内容と臓器機能の情報を共有する。
服薬支援につなげる
服用時刻、製剤の加工可否、除菌療法なら併用薬と期間を確認する。症状が軽くなっても自己判断で抗菌薬だけを止めないよう支援する一方、長期処方では継続目的を定期的に確認する。市販の胃薬や鎮痛薬の重複を把握し、薬剤師との相談につなげる。
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医学・看護の学習資料を参照して作成した解説です。引用元の更新や授業での扱いも確認してください。
- Open RN 第7章 消化器系の薬 ↗Open Resources for Nursing / NCBI Bookshelf
- Open RN 第3章 抗微生物薬 ↗Open Resources for Nursing / NCBI Bookshelf