まなびの脈

医療安全・感染 · 看護の観察と医療機器安全

MRIの安全:磁場・熱・動く天板を分けて考える

MRIでは、常時働く磁場、撮影時の高周波、天板の移動によって異なる事故が起こる。持ち込む物、患者の姿勢、植込み機器をそれぞれ確認する。

この教材で学ぶこと

撮影していない時の磁場

MRI検査室には強い磁場が常にある。撮影が止まっているからといって通常の酸素ボンベや磁性体を持ち込んでよいわけではない。患者だけでなく搬送用具、介助者の持ち物、覆い布の下に隠れた物品まで、入室前に確認することが吸着事故の予防になる。

金属を取り除くだけでは終わらない

高周波による熱傷は、外部の金属を除いただけで完全に防げるものではない。腕や脚の皮膚同士が触れると電流のループを作ることがある。姿勢を整える際は皮膚接触と装置内壁への接触を避け、施設の手順と装置の説明に沿って保護材を配置する。

植込み機器の条件

植込み機器は種類や型式によってMRI環境での安全条件が異なる。MR Conditionalはあらゆる条件で安全という意味ではなく、指定条件に合う場合に使用できるという表示である。過去に一度撮影できたという記憶で判断せず、機器を特定し今回の撮影条件との適合を担当部署で確認する。

手指と天板の動き

天板を握ったまま装置内へ移動すると、天板と入口の隙間で手指を挟む危険がある。検査中の動き方を事前に伝え、姿勢を保持しにくい人への援助も考える。磁場や熱だけでなく、装置が動く際に身体のどこが接触するかを確認することが必要である。

情報を検査室へ渡す

確認は一人の記憶だけに頼らず、患者情報、機器の表示、搬送用物品の確認を結び付ける。植込み機器や接続中の外部装置がある場合は、入室する前に検査室の担当者へ伝える。安全性が不明な機器を見切りで使用せず、特定と条件確認が済んでから検査計画に反映する。

読んだ内容を、思い出せる知識に。

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参考資料・出典

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