まなびの脈

成人看護学 · 看護の観察と医療機器安全

周術期・急性期の機器:熱・気道・排液の見落としを防ぐ

周術期には熱源、気道を支える器具、ドレナージなどが同時に使われる。各機器の事故機序を知り、使用前とケア後に確認する対象を具体化する。

この教材で学ぶこと

熱源と燃えやすい環境

電気メスや内視鏡の光源先端は、出力を止めた後もしばらく熱を持つ。ドレープの上へ直接置くと接触熱傷につながる。アルコール消毒剤の液だまりや蒸気には引火のおそれがあり、乾燥を確認する。酸素は燃焼を支えるため、気道周囲での熱源使用にはチームでの確認が欠かせない。

機能を外観だけで決めない

バイポーラの絶縁は色で確実に判別できるものではなく、製品情報で確認する。モノポーラの対極板がはがれても、機種によっては警報が鳴らない。神経麻酔用のコネクタも包装の規格表示で目的を確かめ、単に接続できるという理由で別経路の器具を組み合わせない。

気道器具を使った後の確認

気管切開チューブのスタイレットが残ると換気ができない。複管式カニューレでは外筒のみの長時間使用で分泌物による閉塞が起こり得る。閉鎖式吸引後はカテーテルを指定位置まで戻し、気道内に残して抵抗を増やさない。製品を替える際は内径だけでなく長さや角度も確認する。

呼吸器と排液装置を組み合わせてみる

人工呼吸器では全ての付属品を組んだ状態で患者接続前の警報点検を行い、使用中もAC電源と電池の表示を確認する。胸腔ドレーンは留置位置を画像で確かめた後も、血性排液、空気漏れ、皮下気腫などを観察する。脳室ドレナージはチャンバーと患者の高さ関係が排液条件に関わる。

予防具と緊急機器も点検する

弾性ストッキングは誰にでも安全な器具ではなく、動脈血行障害では着用可否の評価が必要になる。ガイドワイヤーは抜去後に先端や被覆の損傷を点検し、異常なら遺残評価へつなぐ。AEDの電極パッドと電池は未使用でも管理を続ける。これらの確認を担当者の記憶だけに任せず、記録と引継ぎに組み込む。

読んだ内容を、思い出せる知識に。

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参考資料・出典

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