病態と治療 · 浮腫の機序
浮腫の機序:圧・蛋白・リンパを比較する
浮腫は組織の間に水分が過剰にたまった状態である。血管内の圧、血漿蛋白、血管の透過性、リンパの流れなど複数の要因が関わり、むくみという同じ見た目でも原因は異なる。
看護学生の学習を補助する教材です。専門家による全項目の監修は完了していません。授業・教科書・最新の資料と照合し、診断や治療の判断には使用しないでください。

Original image, unchanged. English labels retained. 図中の言語は原資料に従います。
図の日本語ガイド
組織液の回収と免疫の場を、一枚の図で分けて読む。
- Lymph nodes
- リンパ節
- Lymph node
- リンパ節
- Lymph vessel
- リンパ管
- Lymphatic capillary
- 毛細リンパ管
- Blood capillary
- 毛細血管
- Interstitial fluid
- 間質液
- Tissue cell
- 組織の細胞
- Thymus
- 胸腺
- Spleen
- 脾臓
- Bone marrow
- 骨髄
- Tonsil
- 扁桃
- Right lymphatic duct, entering vein
- 静脈へ合流する右リンパ本幹
右上の拡大図で、細胞の間にある間質液が毛細リンパ管へ入り、より太いリンパ管へ進む矢印を追います。リンパは最終的に静脈へ戻ります。血管から出た水分やタンパク質を戻す経路が妨げられると、組織に液がたまりやすくなります。
全身のリンパ節は管の途中にある免疫の場です。一方、脾臓は主に血液に関わる免疫や血球処理を担い、リンパ節とまったく同じ構造ではありません。腫れや浮腫は位置、左右差、痛み、熱感、経過を合わせて捉え、図の一か所だけから原因を決めません。
構造・背景をつかむ
浮腫は組織の間に水分が過剰にたまった状態である。血管内の圧、血漿蛋白、血管の透過性、リンパの流れなど複数の要因が関わり、むくみという同じ見た目でも原因は異なる。
しくみとつながり
静脈の圧が高まると血管から水が出やすくなり、アルブミンが低下すると血管内に水を保つ力が低下する。炎症で透過性が増す場合や、リンパの戻り道が障害される場合もある。
比較して整理する
全身性か局所性か、片側か両側か、急か慢性かで考える手がかりが違う。圧痕が残るかだけですべての原因を決めない。薬剤、姿勢、活動、手術歴などの背景も確認する。
看護で観察する
体重、水分出納、皮膚、疼痛、呼吸、尿量、循環を合わせる。急な片側の腫脹や呼吸困難などは緊急性の評価が必要で、むくみを減らすためと一律に強いマッサージを行わない。
学びを場面に結ぶ
援助は原因と状態に応じて調整する。皮膚の保護や生活への影響を確認し、指示された圧迫や体位が適切に使えているかを評価する。体液量が多いことと有効な循環量が多いことを混同しない。
読んだ内容を、思い出せる知識に。
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医学・看護の学習資料を参照して作成した解説です。引用元の更新や授業での扱いも確認してください。
- 成人のネフローゼ症候群 ↗NIDDK / NIH
- 心不全 ↗国立循環器病研究センター
- リンパ系とリンパ器官 ↗OpenStax / Rice University