からだのしくみ · 心臓・血管・循環
血圧・血管抵抗・脈圧
心臓からの流量と血管の抵抗が動脈圧を作り、拍動性と血管の弾性が測定値に表れる。
看護学生の学習を補助する教材です。専門家による全項目の監修は完了していません。授業・教科書・最新の資料と照合し、診断や治療の判断には使用しないでください。

Original image, unchanged. English labels retained. 図中の言語は原資料に従います。
図の日本語ガイド
肺循環と体循環が直列につながる一つの流れとして理解する。
- Right atrium
- 右心房
- Right ventricle
- 右心室
- Left atrium
- 左心房
- Left ventricle
- 左心室
- Pulmonary trunk
- 肺動脈幹
- Pulmonary capillaries in lungs
- 肺の毛細血管
- Aorta
- 大動脈
- Superior vena cava
- 上大静脈
- Inferior vena cava
- 下大静脈
- Systemic capillaries of upper body
- 上半身の体循環毛細血管
- Systemic capillaries of lower body
- 下半身の体循環毛細血管
白い矢印を、右心室→肺→左心房→左心室→全身→右心房の順に一周します。上の心臓拡大図と下の全身図は同じ循環を違う尺度で表しています。安定した状態では左右の心室が送る量はほぼ等しく、左心室の壁が厚いから送血量も常に多い、とは考えません。
動脈・静脈は心臓から出るか戻るかで区別します。肺動脈は青く、肺静脈は赤く描かれているため、「動脈なら酸素が多い」という覚え方の例外が見えます。色よりも矢印と接続先を優先すると、循環の経路を取り違えにくくなります。
構造と役割
血圧は血液が血管壁に及ぼす圧で、収縮期血圧と拡張期血圧の差を脈圧という。平均動脈圧は心周期全体の圧の平均であり、収縮期と拡張期の単純な算術平均ではない。通常の心拍数では拡張期の時間が長い。
しくみを順に理解する
平均動脈圧は概ね心拍出量と全身血管抵抗に関連する。細動脈の径は抵抗を大きく左右し、わずかな径の変化も流量へ影響する。血圧は血液量、心機能、血管緊張、血管弾性など複数の要因で決まる。
ほかの機能との関係
頸動脈洞や大動脈弓の圧受容器は急な圧変化を検知し、自律神経を介して速く調節する。腎臓とホルモン系はより長い時間の容量調節にも働く。正常に見える血圧でも代償により末梢灌流が低下している場合がある。
看護につながる観察
測定では適切なカフサイズ、腕の高さ、安静、姿勢、測定部位をそろえる。単一値を普段の値や症状と比較し、起立時のめまいなどは体位変化と対応させる。血圧と脈拍、意識、皮膚、尿量を組み合わせる。
理由から考えるミニケース
血圧120/80mmHgの脈圧はいくらか。 脈圧は120−80=40mmHgである。平均動脈圧の近似計算とは別であり、単位も血圧と同じmmHgとなる。
読んだ内容を、思い出せる知識に。
アプリではこの教材に関連する3問の問題と、用語の解説・書き込み・PDF出力を利用できます。
アプリでこの項目を復習する →関連する知識
からだのしくみの教材をすべて見る →参考資料・出典
医学・看護の学習資料を参照して作成した解説です。引用元の更新や授業での扱いも確認してください。
- OpenStax Anatomy and Physiology 2e 第20章:血管と循環 ↗OpenStax, Rice University